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ANZ通信特別版:2026のアーカイブ

2026年5月18日:公開(2026年5月18日:更新)

弊社代表徳山による、サイバーセキュリティ、AI、認証技術をはじめとしたテクノロジー領域に関する考察を、ANZ通信として年間を通じて配信しております。
昨今、急速に進化するAI技術や巧妙化するサイバー攻撃など、私たちを取り巻くデジタル環境は大きく変化しています。その中で、「本当にこのセキュリティ対策で十分なのか?」「これからの認証や本人確認はどうあるべきか?」といった課題に対し、実務・技術の両視点から考察を発信しています。
本ページでは、2026年に公開の記事をアーカイブとしてまとめています。皆さまの課題解決や、新たな視点を得るヒントとして、是非ご一読ください。

目次
テーマ:「脅威のAI “Mythos” と “バックグラウンド認証®︎“ について」

テーマ:「脅威のAI “Mythos” と “バックグラウンド認証®︎“ について」

いつもお世話になっております。 株式会社AnchorZ(アンカーズ)の徳山です。最大12連休が取れるGWが直前に迫ってまいりましたね。今回は今話題のMythos(ミュトス)に関連した記事を記載いたしました。AIによる高度ななりすましがますます進む時代において本質的な問題を見抜いて正しいセキュリティ対策を行うことを念頭に投稿させていただきました。GW中に是非ともご一読ください。

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ANZ通信(GW特別版)

脅威のAI “Mythos” と “バックグラウンド認証®︎“ について
〜 AIを信じる前に、“誰が使っているか”を信じられるか 〜

最近、「Mythos」に関するニュースを見ない日はないほど話題になっています。多くの議論は「AIは安全なのか?」という問いに集中しています。

もちろん重要な論点です。AIが誤った判断をすれば、大きな事故や不正につながる可能性があります。ただし、これは今に始まった話ではなく、過度に慌てる必要のあるものでもありません。

ここで一つ申し上げたいのは、こうした“バズワード”に振り回されるべきではない、ということです。

「Mythosはすごい。世界中のセキュリティホールが暴かれる。だから気をつけましょう」といった論調は、ある意味で広告やPRに近い側面もあります。

確かに、Mythosは非常に優れたAIエンジンであり、その進化は疑いようがありません。攻撃側の視点で見れば大きな脅威となり得ます。しかし同時に、防御側も同じ技術を活用できるという点を忘れてはいけません。

つまり何が言いたいかというと、これはこれまでもANZ通信でお伝えしてきた通り、終わることのない“イタチごっこ”の延長に過ぎないということです。

パスワードが生まれれば、その突破方法が研究される。顔認証が登場すれば、その特性を突いた攻撃が考えられる。そして守る側は、それに対抗する技術を開発する。こうした攻防は遥か昔から行われており、常に同じ土俵(基礎となる技術)の上で繰り返され、これからも続くに違いありません。新しいよくわからない用語が出てきたらからと言って振り回されてはいけません。

Mythosによる攻撃だけが一方的に進み続ける、という状況にはならないことをこのANZ通信でお伝えいたしますので、そこは安心していただいて大丈夫です(笑)。

しかしながら、少しでも悪用する側に使わせない努力を怠ってはいけません。だからこそ、Anthropicのような企業は、「AIに倫理を組み込む」というアプローチを取っているのだと思います。これは極めて重要であり、今後の社会にとって欠かせない取り組みであることも間違いありません。

しかし、ここで一つ、視点を変えてみたいと思います。いよいよ私のバックグラウンド認証®︎に関するお話です。

AIがどれだけ正しくても、そのAIを「誰が使っているのか」が分からなければ、本当に安全と言えるのでしょうか。また、そこで悪用する人を防ぐことが最も効果的なアプローチにはならないか?ということを皆様に問いたいと思います。

例えば、極めて高精度で倫理的なAIがあったとしても、それを悪意のある第三者が使っていた場合、その出力は安全でしょうか。

逆に、信頼できる本人が使っているのであれば、AIの利用そのものは、より安心して受け入れることができるはずです。

これまでのセキュリティは、「システムをどう守るか」という視点で設計されてきました。しかし、AI時代においては、その前提が大きく変わり始めています。

これから重要になるのは、「その処理が正しいか」ではなく、「その処理を行っているのが“正しい本人”かどうか」という視点です。

私たちが取り組んでいるバックグラウンド認証®︎は、まさにこの課題に対する一つの解です。

認証という“行為”を繰り返すのではなく、本人である“状態”を維持し続ける。その状態が維持されている限り、その人が行う操作や意思決定には、一貫した信頼を与えることができます。

AIは、これから社会のあらゆる意思決定に関わるようになります。そのときに問われるのは、「AIが正しいか」だけではありません。

「そのAIを使っているのは、本当にその人なのか」です。

この問いに答えられない限り、どれだけ高度なAIであっても、社会全体の信頼にはつながりません。

私たちは、次のような世界を目指しています。

「誰が使っても安全」なシステムではなく、「正しい人が使うから安全」な社会です。

AIが“知性のインフラ”になるのであれば、バックグラウンド認証®︎が証明し続ける“本人性”は“存在のインフラ”になります。

この二つが揃ったとき、初めて人間中心のデジタル社会が成立すると考えています。

認証は、もはや単なるセキュリティ機能ではありません。社会そのものを支える基盤へと変わりつつあります。

今後も、私たちは「本人である状態」を前提とした新しい社会のあり方を提案してまいります。引き続き、よろしくお願いいたします。

2026年4月30日
株式会社AnchorZ
徳山 真旭